BCK48

一昨年(2009年)の渓流シーズン、私はまだ毛鉤釣りに転向せず、餌を使ったミャク釣りをメインにしておりました。

ヒラタやキンパク、クロカワムシなどを現地採集して釣ることもあったんだけど、その手軽さ(現地に到着したらすぐに釣り始めたい!)から、やはり市販の餌に頼るケースが多かったかな。

ブドウ虫、キジ、瓶詰めキンパク、そして各種のイクラ…。様々なバリエーションがある中で、我々の周囲で評判がよかったのが先日のジーザスのエントリーにあった「絶好釣」という銘柄のイクラ。それまで、特段のこだわり無しにいろんな種類の餌を使ってたけど、ジーザスやヒレピン子のヒット率の高さを目の当たりにして、私も「絶好釣」に感化されていったのでした。

──その年の夏近くのある金曜日。翌日に丹波川釣行を控えていたにもかかわらず、仕事が詰まっていて餌を買いにいく時間がとれない…。 続きを読む BCK48

嬉しい品々

私がこの世に生まれたのは、梅雨前線が活発化して蒸し暑いこの季節。実名に「潤」という文字が含まれているのには、「6月(June)」と「Wetなイメージ」から想起されたという理由があるらしい。

てなわけで先般、いつもの釣り仲間がバースデイを祝う宴を催してくれたのでありました。ありがたや、ありがたや。

まずは19時に集合し、こじゃれた居酒屋で食事。その後は、ジーザスやヒレピン子が勝手知ったるバーに移動し、いつもながらにグラスを交わしながら四方山話に花を咲かせるという展開です。

さてさて、その宴席で両氏から心のこもったプレゼントを頂戴しました。 続きを読む 嬉しい品々

厚い壁

仕事がピークに達したり、毎年の梅雨時期に決まって体調を崩すことが重なったりして、このところエントリーが滞ってしまいました。何とか、平常時のサイクルに戻りつつある今日この頃です。

そんなコンディションの中でも、5/21(日原川など)6/12(丹波川下流域)と寸暇を惜しんで?渓流釣りにいそしんで参りました。

結果はというと…。フライ初心者の様々な壁にぶち当たっているのでありました。まずは何よりも、キャスティングが一定しないのです。 続きを読む 厚い壁

フライの結び方「スピードクリンチ」

ここぞというポイントで反応がない。出てきても直前でフライを見切られる。そして個人的に一番ありがちなのが枝に引っかけてロストする…。理由は何であれ、フライを結び直す機会は思いのほか多いのであります。

この作業、慣れた方々はどんなノットで、どんだけ短時間でこなしているのでしょう? あらためて意識するまでもなくパパッと感覚的にできちゃうんですかね。

これまでの私はダンカンループ(ユニノット?)が中心。比較的シンプルな結び方ではありますが、 続きを読む フライの結び方「スピードクリンチ」

手厳しい鹿留教官

間が空いてしまったけど、先日、鹿留川に出かけたときの雑感を。

ジーザスがエントリーしていたように、今年の鹿留川の魚たちはずいぶんとスレッカラシになっているような…。橋にしばし佇んで眼下の流れに目をやると、確かに魚影はあるのですよ。8寸くらいのヤマメが、落ち込みの白泡が消えかかるあたりにふっと浮いてきて流下してきたエサをしきりに食っている。時には大胆なライズも。で、人影が動くような気配を感じると、すぐに岩陰に身を隠して、その後しばらく出てこない。こりゃ、相当に神経質になっている模様。 続きを読む 手厳しい鹿留教官

ツーバーナーの掃除

昼間は天気が良かったので、ツーバーナーの掃除をしてみた。ちなみにモデル名は、スノーピークの「ギガパワーツーバーナー スタンダード」。油汚れや吹きこぼれ、野菜クズなんかがちょっと気になってたんだよね。 続きを読む ツーバーナーの掃除

丹波川水系との出会い

丹波川釣行の書き込みが続いたところで、この水系とのそもそもの出会いを思い起こしてみました。

それは2009年の春のことです。渓流の解禁後、我々は日川、鹿留川、そして再び日川と、順調に釣行を重ねておりました。そろそろ行き先にマンネリ感を抱いていたこともあり、たまには本流っぽい所にも行ってみない?なんて話が誰ともなく持ち上がったのです。いつものことながら酒場に集まり、ガイドブック片手にあれこれ検討する中、案として浮上したのが桂川。尺オーバーの釣果報告が釣り雑誌にたびたび載っていて、何とも魅惑的だったのですよ。もし先行者がたくさんいるようであれば、鹿留川まで足を伸ばすという逃げ道もあるということで。

そして2009年4月4日(土)がやってきました。

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炎の料理の必需品

炒める、焼く、揚げる、煮る、蒸す、茹でる、燻す…。様々な調理方法をカバーする万能選手が「中華鍋」。HOOK & COOKのメンバーにとっては、釣行先でのランチタイムを堪能するのに欠かせない道具の1つです。応用範囲が広いのに、構造は至ってシンプル。少しくらい乱暴に扱ってもびくともしないし、何よりも豪快に「あおる」スタイルが野趣溢れていて、野外料理にぴったりだと思うのですよ。午前の釣りを終えた後、空き地に即席のキッチンをしつらえた我々は、まずウインナー(多くの場合はプリマハムの香薫)とシシトウを中華鍋でさっと炒めてオードブルとするのが定番となっています。

丸底は不安定で使いにくいという声もあるようですが、その形ゆえのメリットも少なくありません。例えば、 続きを読む 炎の料理の必需品

続・ドライかウェットか

静止画と動画。「作品」として鑑賞するなら静止画が好みです。流れ行く時間の“一瞬”を切り出した無音のそれは、見る人の想像力をかき立てたり、普段は意識することのない「止まった世界」を再認識させてくれたりします。一方、「記録」に主眼を置くなら動画に分があるでしょうか。何しろ、目と耳で感じられる事象をすべからく残しておけるのですから。

──なんて肩肘張った解釈はどうでもよく、釣行先での様子をちょこちょこと動画で撮っておくと、なかなか楽しいものです。後で見返しながら、「あー、この時は花粉症がひどくて鼻声だったんだ」「大きなニジマスの引きってやっぱり凄い!」「ここでこんなに塩コショーしたのが元凶かぁ」などと、色々な思い出話に花を咲かせることができちゃいます。 続きを読む 続・ドライかウェットか

風の谷にて:午後の部

4月16日、ランチを挟んで再び丹波川に入渓したのは15時でした。納竿&集合までの2時間半、午後の部のスタートです。昼前に比べると、風は幾分やわらいだとはいえ、それでも時折、水面を波立たせるほどの突風が吹き付けます。

メイフライの類が随分と羽化しているようなので、水面に関心を示す魚が少しくらいいてもいいんじゃない? 淡い期待を寄せながら、ドライフライを結んでみました。まずはごく普通のパラシュートパターンの16番から。しばらくは小さな落ち込みと淵が連続するようなので、流心の向こう脇の緩流帯を1つのターゲットにしてみます。 続きを読む 風の谷にて:午後の部