手厳しい鹿留教官

間が空いてしまったけど、先日、鹿留川に出かけたときの雑感を。

ジーザスがエントリーしていたように、今年の鹿留川の魚たちはずいぶんとスレッカラシになっているような…。橋にしばし佇んで眼下の流れに目をやると、確かに魚影はあるのですよ。8寸くらいのヤマメが、落ち込みの白泡が消えかかるあたりにふっと浮いてきて流下してきたエサをしきりに食っている。時には大胆なライズも。で、人影が動くような気配を感じると、すぐに岩陰に身を隠して、その後しばらく出てこない。こりゃ、相当に神経質になっている模様。

この日結んだ主なドライフライ
この日結んだ主なドライフライ

──いざ流れに立ち、相変わらず上達しない雑なキャスティングで釣り上がってみる。この日はドライと決め、13~15番のCDCダンやパラシュートなどが中心。

時折、フライを追ってくる姿が見えるけれど、そこで口を使ってくれる天真爛漫な魚なぞおりません。そもそもフライがマッチしていないのでは?ということ以上に、やはりナチュラルドリフトできていないことに根本的な理由がありそうな。ギリギリまで追ってきて、「こいつは食うか?」と期待がマックスに膨らんだ瞬間、フライが不自然に川面を動くのを確認してプイっと引き返す。そして、2度と出ては来ません。あと30センチくらい自然に流せれば展開は違うのか…。

ちょっと先の淵尻にチビヤマメが2匹ほど定位していた時なんかは、その上空を数度フォルスキャストしただけで、一目散に逃げていく始末。ラインの影でも映ったのか(この時は強烈な日差しであった)、それとも警戒させるような物音をたててしまったのか。

もうお手上げです。厳しい試験官と対峙し、実技を終える前に自ら「不合格」を悟らされるような展開。世に「気配を消す尾行術入門」なんて参考書があったら読みたい気分っす。

抜き足差し足 & 木化け石化け、着水後のフライの動きを読み切ったキャスティング…。多くの課題が突きつけられたGWの釣行でした。

林道沿いの桜が満開で綺麗でした
林道沿いの桜が満開で綺麗でした

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