KTYのパッチボックス

一軍フライの前線基地、選手交代の際の一時退避場所、お手柄を上げた暁の休戦地…。多くの弾が詰まったフライケースと、ただ一つ選ばれてティペット先端に結ばれる勝負フライとの間を取り持つフライパッチは、様々な使われ方をします。

ムートンや化繊、ポリエチレンフォームなど各種素材のものがあり、むき出しタイプや、小型ケース風のものなどバリエーションは様々。そこに刺し留められているフライからは、その川の傾向や、釣り人の趣向/嗜好が垣間見えたりするのかもしれません。

随分と前に手に入れたC&F DESIGNのチェストパッチを愛用していたのですが、固定用の安全ピンが劣化して外れやすくなったので買い換えることにしました。Fluxから「KTY アルミパッチボックス」なる新製品がリリースされたタイミングだったので、こちらを選択。いくつかのラインナップから、オレンジ色のMサイズを購入しました。

Fluxの新製品、KTYアルミパッチボックス。写真は「M」モデル

その名の通り、本体はアルミでできており、しっかりとした作りながら、思いのほか軽量です。ベストのポケットのフラップなど、生地面にがっちり装着するための機構&金具を備えているのが特徴的。そのほか、安全ピン仕様の金具も付いてくるけれど、メーカーサイドのお勧めは前者みたい。

胸元に装着した状態で、ケースの蓋部分を90度前に倒すと、その裏面に3列のフォームが現れるって構造です。これまで使っていたC&Fのは180度開くようになっていて、その扱いに馴染んだ身からすると、フライの抜き刺しがちょっと窮屈にも感じますが、これは慣れの問題でしょう。サイドやバックには通気口があって、濡れたフライが乾きやすいように配慮されています。

ちなみに、好みでアレンジできるように、交換用のフォームやデコレーション用のステッカーもあります。後者には尺上をものにした時に1つずつ貼り足していくことを想定した「撃墜マーク」なる魚シールも12枚も含まれているらしい。まるで風吹裕矢が駆るロータスヨーロッパの★印みたい(古っ!)。これに従うなら、私のパッチボックスは装飾されぬまま、いつまでもオリジナルの状態が続くんだろうなぁ。

こちらは、これまで愛用していたC&F DESIGNのチェストパッチ

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