竹竿デビュー

忙中閑あり。先の土日は家人と共に、北杜市の知人夫妻の山荘に遊びに行きました。これまでも何度かお呼ばれしたことがあり、飲んで食って寝てという怠惰を貪るのが毎度のパターンです。

女性陣が職場仲間というつながりで、妻は金曜の仕事が終わった時点で先様と一緒に現地入り。土曜の朝方まで仕事を引きずったワタクシは、ひとり遅れてその日の昼過ぎに合流することになりました。

その山荘からちょっと車を走らせれば、大武川や小武川にアクセスできるのですが、土地勘がないゆえに攻め場所を絞り込めず、これまで良い思いをしたことがありません。もとより、到着するやいなや酒盛り開始という展開でインドアにこもりがち。せっかくの休みに少しでも釣りがしたいということであれば別策が必要です。

ということで、土曜日は完徹のまま早めに家を出発し、ホームリバーに寄り道してから北杜市に向かうことにしました。10時に切り上げれば、高速(都留IC韮崎IC+下道というルートで昼過ぎには目的地に着けるはず。こんな時は疲れ知らずで、7時ちょい前に鹿留林道のゲート手前に到着することができました(GWあたりまではゲートは閉鎖中)。まぁ、ロッドを振れるのは、せいぜい23時間ってとこかな。

飽きもせずやって来た、いつもの流れ

そろそろ気候も良くなってきたので、バンブーを持ち出すことにしました。40分ほど林道を歩き、二段堰堤の上から入渓です。前回来た時は早朝からカゲロウなどのハッチがあったんだけど、この日はさっぱりで虫っ気がありません。いかにもな大場所はスルーして、底石が適度に入ったストレートな流れだけを狙い撃ち。慎重に近づいて、やや遠目から攻めることを心がけます。振り慣れない竹竿ですが、持ち重りすることもなく、思ってた以上に楽にキャストできるかも。

この日、反応がまずまずだったのはこんなフライ

──出た!けど、乗っていないってな歯がゆい展開が続きます。それでも、魚の姿は要所要所で確認できるので、緊張感が緩むことはありません。簡単には釣らせてもらえなかったものの、結局は、林道歩きを除く実質2時間弱で3匹のヤマメをライディングすることができました。サイズはといえば、23cm21cm20㎝と決して自慢できるものではありませんが、いつものよりは2まわりほど大きめだったので満足まんぞく。

相手をしてくれたヤマメです

「やっとデビューの日を迎えたバンブーロッド。ここのところのアベレージ以上のサイズが釣れたのでゲンのいい一本であること間違なし」と日記には書いておこう──。ってなことをしたためながら、昭和40年男は、往年の龍角散トローチのCMを思い出してしまうのでした。

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