ランディングネットの自作〜溝切り治具編

フレームとグリップを接着した後に控えているのが「溝切り」という作業。フレーム断面が「凹」の形になるように、外周にぐるっと溝を掘るのです。後々、ネットを取り付けるための糸が、ここに収まることになります。

フレームに沿って中心からずれないように溝を掘るのは簡単なことではありません。専用の治具を用意する人が多いようなので、私もそれに倣うことにしました。

ネットを調べると各種の方法があるみたいですね…。要は、ノコギリの刃で浅く切り目を入れるにあたり、それが望むポジションになるようジャストフィットするガイドを作ればよいってことか。

とりあえず私が用意したのは以下の材料です。

  • テーブルジグソー用の替え刃
  • 朴の角材。12×12mmと5×5mmを各1本(90cmから必要な長さを切り出す)
  • M3規格のナベ小ネジ(長さ30mm)、平丸ワッシャー、蝶ナット

文章で表現しても分かりにくいので、まずは出来上がった治具の写真を掲示しておきましょう。

これが今回作った溝切り用の治具。望む位置にノコギリの刃で浅く切り目を入れるのが目的で、溝の形は後からサンドペーパーで整えます

12×12mmの角材でジグソーの刃をサンドイッチし、刃先が斜めにちょっぴりはみ出す位置で固定。フレーム幅の15mmに合わせて、5×5mmの角材をガイドとして接着する、というのが基本的な構造です。

ホームセンターで購入したテーブルジグソーの替え刃。厚さは約1mmでした

何故この寸法の材料を用意したかというと…。12mmの角材の上に、5mmの角材を端を揃えて接着すると、前者上面の残りスペース幅は12mm – 5mm で7mmとなります。刃の厚みが約1mmあり、それを挟む形で7mmと7mmで合計15mm。これでフレームにぴったり収まるってわけ。

2つの木片をどうやって固定するかちょっと悩みましたが、サイドから直径3mmの穴を2個所に貫通させ、そこに平丸ワッシャーをかませたナベ小ネジを通して蝶ナットで留める方法を採りました。

で、その穴をあける位置にちょっと工夫あり。1つはジグソー刃の一端(根本)にあらかじめあいている穴を通すように。もう1つは、刃の先端がちょっとはみ出た状態でストッパーとなるように。って、これも写真の方が一目瞭然なので、下に示しますね。

ジグソーブレードを角材で挟んでナベ小ネジ&蝶ナットで固定。ナベ小ネジを通す穴の位置はこんな感じにしてみました

というわけで、それなりの仕上がりになりました。この治具を活躍させるためにも、前回の接着工程が首尾よくいっていることを願います。

 

「ランディングネットの自作〜溝切り治具編」への3件のフィードバック

  1. 溝切り治具の作り方がわからず悩んでいましたがこれで上手く出来そうです。
    ものすごく助かりました。

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