あやうくボウズの鹿留川

まずい、もしかして今日はボウズじゃなかろうか!? ランチの集合時間が迫って退渓したのは1230分のこと。それまで、1匹の釣果にも恵まれなかったのはおろか、魚の姿さえもほとんど見ることができなかったのでありました。

──49日に釣りに出かけたときのこと。渋滞もなく都留ICにたどり着くまでは順調そのものでした。車中、まずは都留市立病院脇の桂川でも探ってみようということになり、いざクルマを停めようとしたら想定していた駐車スペースは見事に埋まっている!ならば柄杓流川へと転じるも、めぼしい所には先行者の姿があって我々3人が散る余地がありません。何だか今日は釣り人が多いなぁ。せっかくの青空なのに、釣りの雲行きは怪しくなる一方なのでした。

前々週もこの地を訪れており、その時とまったく同じパターンで鹿留川の支流→本流と攻めるのは芸が無い。さて、どうしましょ? ふと、2年前にクルマをスタックさせた場所(鹿留川下流域)を思い出したので、そこの様子でも伺ってみるとしますか。

クルマを下りて川の様子を眺めていると、ちょうど川を上がってきたエサ釣り師に遭遇。聞くと、小一時間ほど竿を出したけれど、アタリ1つ無くて諦めたんだとか。うーむ、そうですか。かといって、代替案も思い浮かばない。見渡す範囲に釣り人はいないので、とりあえずトライしてみることにしました。ダメ元と割り切って臨めば意外な展開があるかもなどと期待していたのですが、ダメなものはダメ。1時間ほど粘ったけど、反応ゼロ。敗北宣言して場所を変えるしかありません。

で、向かったのが信頼と実績の支流なのですが、ここも先行者ラッシュで、場荒れしている模様です。滅多に釣り人に会わない渓なのに、すぐに重そうなビクを手にしたエサ釣り師と鉢合わせする始末。だめだこりゃ。歯車が咬み合わない日というのはこんなもんです。焦る気持ちを引きずってもよいことがないので、ここらでリセットしましょう。

さて、ゆっくり2時間ほどランチ休憩した後、ラスト2時間半は鹿留川の中流域で勝負です。GWが終わるまでは林道ゲートが閉まっているので、釣り人は少ないんじゃなかろうか。それを知ってて来る人は早朝から釣り上がっているはずなので、多少なりとも場が落ち着いた時間帯では、との読みです。

天岩橋の先から入渓して釣り再開。ほんの数投でヤマメが飛び出しましたがフッキングせず。残念。これをものにしなきゃいかんのだよなぁ。それでも、早々に反応があったので期待が持てます。気を取り直して前進あるのみ。

足跡を見る限り、少なくとも何人かはここを通っているようで、魚たちは全体的にナーバスな様子です。姿勢を低くして、いつもより遠くからのキャスティングを心がけます。——とある瀬尻でやっと待望の1匹目がヒット! 18センチほどのヤマメでした。これでボウズは免れた~。

鹿留川で釣れた念願の1匹
鹿留川で釣れた念願の1匹

肩の荷が下りて、水面漂うフライからも邪念?が消えたのかな。バイトしないまでも、追ってくるヤマメの姿がちらほら見られるようになりました。なかなかネットインできない状況が続いたものの、ここはというポイントでは、フライのサイズやパターンを変えたりすることで、何とかフッキングさせることもできました。

繁殖期を迎えた図体のデカいカエルたちの声援も受けながら、しばしの釣り上がり。午前はどうなることかと思ったけれど、午後は一転して釣りに集中することができました。数匹の釣果でもそれなりの満足感を味わえたので17時に納竿。ラストは恒例の「ふじやのトンカツ定食」で締めて、桜満開の鹿留川を後にしたのでありました。

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