企画倒れの水中動画撮影

今シーズン、釣りの現場でやってみようと企みながら、ついぞ実現できなかったことが幾つかあります。その1つが、ランディングネットの代わりに防水対策をしたビデオカメラを水中に突っ込んで、フライを咥えた“釣果”を動画に収めようというもの。

そのまま動画としても面白いだろうし、“いい感じ”のコマを静止画として保存すれば、釣り雑誌にあるようなダイナミックな構図の1枚が得られるんじゃなかろうか…と、いつもながら想像力は逞しいのです。

そのために準備したのが、写真のような道具立てです。ハウジングに入れた「GoPro HERO3」を、SP Gadgets製の「リモートポール23」に装着。グリップにGoProのワイヤレスコントローラ「Wi-Fiリモート」を装着できるので、これで撮影をオン/オフしようってわけ。

リモートポール23に装着したGoPro。フライを咥えた魚の水中動画を録りたいのだけど…
リモートポール23に装着したGoPro。フライを咥えた魚の水中動画を録りたいのだけど…

でもって、ランディングネット同様にベストの背中にぶら下げておこうかと。ポールのグリップ端にストラップ等を通す穴があるので、カラビナを介してマグネットリリーサーを取り付けました(紛失防止用のコイルコードも)。ポールは276〜582mmの可変長。とりあえずは400mmくらいで固定しておけば、ネットで掬う要領で撮影できるんじゃないかな。

──と準備は万端。でも実際には、心理的余裕がなかったり、そもそも反応がなかったり、大事な時に機能しなかったりと、色々な理由があって結局はものにできなかったのでありました。

まずもって、最初の1匹は確実にものにしたいという邪念が働きます。これをバラすわけにはいかんと、背中のGoProより先に、腰に下げたネットを手にしてしまうのが常。だいたいはチビヤマメだったりするのですが、それでもデジカメに収めて一安心。ま、動画は次でいいか、というのが毎度のパターンです。

しかしながら、「次」も思うようには事が運ばない。ん? さっきより大きいんじゃない?ってな感触があれば、やはりネットに手が伸びる。よし今度こそGoProをという時には手間取ってロッド操作が疎かになり魚をバラす。首尾よくいったと思いきや、GoPro本体の電源が入っていないってな失敗もあったなぁ。

つまりは、心の割り切りができていないんですかね。ランディングネットもデジカメも持たず、今日はとにかくGoProだけで通すという覚悟と、いざという時の準備を徹底していなければ、思ったような動画は録れないということを悟りました。

このシーズンオフ、ある程度の釣果が望める管理釣り場でトライしてみるのが現実策か。ま、仮に実行できたとしても、期待にはほど遠い動画しか録れていないというのがオチのような気もしますが。

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