レインボーフェスタ

4月7日の鹿留川釣行。先のエントリーでは、ウェーディングシューズにまつわる話題に終始してしまったので、忘れないうちに「釣り」そのものを振り返っておこうと思います。

午前のターゲットにしたのは、鹿留川のやや下流域。毎年、GW明けまでは鹿留林道のゲートが閉じているので、勝手知ったる上流域にクルマでアクセスすることができません。昼にはクルマの脇にキッチンセットを広げて食事を作りたいという思いもあったので、今回は鹿留オートキャンプ場を拠点にしました。デイキャンプ扱いでサイトをお借りすることとし、そこからさほど遠くない場所でとりあえずは釣りをしようという話に落ち着いたのです。

クルマをとめて釣りの準備を整え、3人で歩きながら目的地へ向かいます。目指すエリアが近づいたところで土手沿いから川を伺うと…。いるわいるわ。尺がらみ?と思しき魚影がそこかしこに確認できるじゃないですか。そして、その実体の多くは「ニジマス」くんなのであります。

この流れをどんどん上流に向かうと、途中に「FISH・ON!鹿留」があります。そう、つまりはそこから脱走した(あるいは出水時に流された)魚が、時としてたまってしまうポイントがあるんですね…。邪道のような気もしますが、魚の生態を観察しながら色々と試行錯誤するには面白い場所なのです。それにしても件の顛末で、川原に佇みながらスニーカーでの釣り。まるで本当の管釣りみたいだなぁ。

リーダーをラインに結んでいる間、エサ釣り派のジーザスとヒレピン子は早くも釣り開始。しかも、投餌してすぐにも竿が大きな弧を描いているじゃないですか。すごい引き…。一投一匹とまではいかないにしても、連続ヒットを堪能しているご様子です。

ニジマスといえど、ドライで釣れると嬉しいもんです

さてさて、フライはどうか。最初の1匹をおがみたい気持ちが先行し、ついエッグに手が伸びてしまいます。直前でUターンしていく姿が目立ちますが、これだけ数がいると中には疑いもなく喰いついてくれるのもいて、とりあえずはランディング&一安心。

次はニンフのヘアーズイアーを結んでみます。初めて使う粘土タイプのインジケータ「Float Do」を装着してチャレ〜ンジ。第1投、不穏な動きがないか注視していると、いきなりインジケータにバシャっと出てきやがんの。おーい、違うってば。

いや、まてよ。水温はまだまだ低いのに、ドライにも出るの? 予定外だったんだけどフライケースを探ると片隅にエルクヘアカディスがあったので、とりあえずチェンジしてみました。穏やかな流れに乗せて、1秒、2秒、3秒…。すると下からフワ〜っと浮いてきて喰った!──と思ったら、残念ながらフライは消えてない。喰い損なったのかな。何度やっても同じ状況で何故かフッキングしません。

12番じゃ大きすぎ? もっと小さいのを探したら、何とか14番のパラダンが見つかったので再挑戦。ほぼ同じ場所に流したら、今度は確実に吸い込みました。よっしゃーとロッドをあおったら痛恨のアワセ切れ。慣れてないんで興奮し、力んじゃったようです。残念。

僅かしかないドライのストックを物色すると、いつ巻いたかも忘れたパラシュートアント14番がありました。季節外れのような気もするけれど、選択肢がないからこいつでトライです。さすがに無理かなという予想は有り難く裏切られ、いきなりのヒット。ドライで釣れたのなんて本当に久しぶりだなぁ。素直に嬉しいっす。

その後、手持ちのドライを使いきるまでしばし楽しみました。いくつもの魚影を見ながらキャスティングしていると、食い気が立つ時間帯と、無視を決め込む時間帯が周期的に訪れている感じがして、なかなか興味深かったです。フライのシルエットや色のバリエーションがもっとあったら、また違う洞察が得られたのかもしれません。

午前の感触を残しながら、午後は上流域でヤマメ・イワナを狙ってみました。しかし、こちらは雪模様になったこともあり玉砕。ま、そんなに甘くはないですよね。気がつくと気温が2℃まで下がっているし、ひと通り楽しめたからいいかという思いもあったので早上りを決断。人も魚も目先の快楽に酔ったような“ニジマス祭り”の会場を後にしたのでありました。

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