何故かバレバレの件

行って参りました、初釣行。昨年と同様に山梨県は日川であります。

釣り始めた9時前ころ、気温も水温も4℃前後でした。寒いといえば寒いのですが、シーズンスタートとあって体が先走ります。

この日は、主にMSCを使ったニンフィングに徹しました。リーダー+ティペットの全長が14ft.強で、インジケーターを用いた、いわゆるルースニング。ちなみにロッドはグラスの7ft.です。

分け入ったエリアは、川幅が狭く、小さな落ち込みと浅瀬が連続するという渓相。葉を落としているので見過ごしがちですが、随所に樹の枝が覆いかぶさっております。毛鉤を絡ませないように気を配りつつ、距離にして7〜8m先を狙いながら釣り上がって行きました。

流芯脇の低層をゆっくり流します。って、これがなかなか上手くいかないんだなぁ。ティペット部を思い通りの形にして水面に落とすスキルなど無いので、意図に反して周囲の速い流れに引っ張られることの繰り返し。練習、練習、と自分に言い聞かせながらも、ちと歯がゆい。

それでも、たま〜に上手くいくんです。で、そんなまぐれキャストの先でインジケーターにアタリ信号。竿を立てると、わずかながら魚信があるじゃないですか。抵抗する魚影も確認できます。とその直後、「プツン」という表現にも届かない小さな感触を残し、毛鉤だけが手元に戻って来ました。

──痛恨のバラシ。魚を掛けた歓びと、直後の落胆。そうそう甘くはいかないか…。気を取り直すも、実は30分も経たぬうちに同じ事をやっちまいました。2匹めは、フッキングした直後に私の足元の方向に一気に突進してきて、こちらがアタフタしている間に姿をくらましたのです。あ〜あ。

この日使っていたのはカエシ付きのフック。ウェーダーのネオプレン部分やシャツの袖口、はたまた背中のネットなどに針先が刺さった時なんか、外すのにものすごい苦労するのに、なんで魚だといとも簡単にバレるのか。前々からの疑問です。

  • 皮1枚とか、ごく薄くフッキングした結果、肉切れを起こす
  • 貫通に至らぬ浅い掛かりで、魚が暴れた弾みで外れる
  • 魚には超能力がある

個人的には「超能力」だと考えています。きっと針抜けの術とか分身の術とか極めて高度な技を体得しているんじゃないかな。でも、周囲は納得してくれません。うーむ。やっぱり、合わせのタイミングや、その後のリトリーブに原因があるんでしょうかね。

省みるなら、掛けた後にテンションが利いていない「スキ」を与えているのかも!? フッキング→ラインのたぐり寄せという手順が頭に凝り固まっている私。例えば、腕を大きく使ったり、立ち位置を変えたりしながら一定のテンションを保つことを優先すべきなのに、左手でラインを引くことに意識が向いた瞬間に竿先が下がったりして魚が自由に動ける状況を作っているのかもしれず。それがまだフックポイントが貫通する前の段階で、好機到来を感じ取った魚は巧みに鉤を外し去る…。まったく見当はずれかもしれませんが、そんなことを考えました。

アタリに合わせた直後、相手に主導権を渡さずに確実にフッキングさせる。そこから改めてラインを引き寄せる。次回はそう心がけてみたいと思います。って、そんなこといちいち考えなくても体が動くようにならなきゃいけないでしょうけどね。ともかく、心身に余裕がなく、一連の動作がチグハグであることが元凶であることは間違いないようです。

[追記]実は、この日は20ン年めの結婚記念日だったのでした。忘却を装った釣行敢行が裏目に出たか…。

橋脚づたいに川に流れ込む水はすっかり凍ってました。水温は4℃。魚は活発には動いてません

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