蓄圧式泡洗浄器

シーズン中に毎度訪れる鹿留林道は、一部に未舗装路を残していることもあってクルマが汚れがち。特に雨が降った直後は最悪で、あちこちにできた水たまりを避けることができず、ドアやフェンダーなどの側面が泥だらけになることは必至です。

帰りの中央道は小仏トンネルを先頭とする渋滞に巻き込まれるのが通例で、横に並ぶクルマの運転席や助手席からは「あんたは一体どこへ行ってきたのか」という冷ややかな視線を送られることもしばしば。四駆やラリー仕様であれば、さもありなんってとこですが、ホワイトの普通車の場合はまるで会議の前にワイシャツにコーヒーをこぼしてしまったようなバツの悪い思いを味わうことになります。そんな経験が度重なるうちに、いつしか釣行翌日はいの一番に洗車することが習慣となりました。少しぐらいの汚れなら気にしなくていいか…という横着はご法度。平日は家人も乗り回すので、丹念にクリーンアップしておかないと、釣行への風当たりが強くなってしまう懸念があるのです。

外側ばかりが気になりがちですが、手を抜けないのはむしろ車内かもしれません。足元の汚れ対策として、釣行時に限って純正フロアマットの上にゴムマットを重ねているものの、それでも乾いた泥や木の葉屑など細かいダストが紛れ込んで来ます。それらを充電式ハンディクリーナーや粘着式ローラーを使って除去し、最後にアロマスプレーを軽く一吹きしておけば社内のホコリっぽさも軽減されてバッチリです(←これは気分的な問題ですが)。

でもって肝心の外まわりの洗車。クルマ購入時にはガラスコーディングを施すようにしているので(今乗っているクルマは大塚産業のダイヤモンドメイク)、ホースで水を浴びせてセームで吹き上げればそこそこ綺麗になる気もしますが、タイヤの跳ね上げ汚れや虫のこびり付きなんかが目立つ際には、やはりカーシャンプーを用いての泡洗浄が欠かせなくなります。

これまでは、シャンプー剤を垂らしたバケツに勢いよく水を注いで泡立て、そいつをスポンジでボディに満遍なく塗布するようにしておりました。でも泡持ちが悪く、すぐに液垂れしてくるのが気になっていたんですよね。油分を含むような頑固な汚れを分解・吸着するには、キメ細かい泡がボディパネルにできるだけ長く張り付いていてほしい。業務用泡洗浄マシーンのレベルとまではいかずとも、何か手立てはあるだろうか。

という観点であれこれ調べていて関心を寄せたのが、GLORIA FM10なる製品。ドイツのグロリア社が開発し、日本では業務用清掃機器を手広く扱っている日本クランツレがDanaxというオリジナルブランドを冠して展開しているようです。畜圧式泡洗浄器とかフォームスプレイヤーと呼ばれるもので、容器に入れた希釈洗剤をピストン加圧し専用ノズルからクリーミーな泡を吐出する機構を備えています。

これいいかも? 何となくの直感で購入を決断。日本クランツレと取引があり(つまり並行輸入品ではなく)、アフターサポートもしっかりしていそうな日高産業さんのECチャネル「ヒダカショップ」にて注文すると、数日後には自宅に配送となりました。同梱品は本体のほか、カートリッジフィルター3種(うち1つは装着済み)、ピストン潤滑グリス、予備パッキン、日本語の取説ってところ。

ネットショップでポチっとやると翌々日に届きました
カートリッジフィルターを交換することで泡のキメ細かさを調整できます
予備のパッキンと専用グリスも付属していました

◇ ◇ ◇

さて、実際に使ってみましょう。納車時に付属してきた大塚産業のメンテナンスキットの中にカーシャンプーがあったので、とりあえずこいつををボトル内に少量垂らし、1リットルの目盛りまで水を加えます。最適な希釈率が分からないので試行錯誤しながら探っていこうというアバウトなアプローチであります。

ガラスコーディング施工をした際に付属してきたメンテナンスキット

シュコシュコとピストンを上下して空気を送り込み、やがて抵抗が大きくなってきたところで加圧をストップ。ハンドル部のトリガーを親指で押すと…プシュ〜っと垂直方向の扇型に泡が吐出されます。ボディパネルから50cmほどの距離を置いて、左右に振りながら吹き付けていくといい感じですかね。もっとも、噴射は長くは続かないので、何度もポンピングを繰り返すことになります。

今乗っているクルマはガラス天井で、雨天走行の後に放置しているとウロコ状の水垢汚れが目立ってきます。ブレーキダストにまみれがちなフロントホイールも日頃からケアしておかないと真っ黒くろすけに。そうした個所には特に念入りに吹き付けながら全体を泡まみれにします。

理想的な泡を噴射するにはもう少し試行錯誤が必要かな

初めての試みとしては…べったり・たっぷりの理想的な泡とまではいかなかったけど、洗剤の希釈率や畜圧の加減を調整することでもっとうまく使いこなせるんじゃないかな。少なくとも、水を含ませた柔らかスポンジで手洗いする前工程としては十分な機能を発揮してくれたのでありました。年末に向けたバスルームやキッチン周りの掃除などでも活躍してくれそうです。

これから先、寒さが厳しくなってくる季節って、洗車が億劫になるんですよね。できるだけ水に手を触れずに汚れを落とすため、そして短時間で効率的に終わらせるために、次なる欲しいものリストに挙げているのが高圧洗浄機です。こいつがあれば、今以上に洗車が楽しくなること間違いなし。玄関のタイルやドアの大掃除にかこつけて、我が家の財務相に打診してみることにします。

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