山の日の鹿留川

11日の祝日、またまた鹿留川へ行ってきました。本来、家人のトレッキング仲間と共に日川方面に向かう話があったものの、いろいろと予定が狂っての単独行。直前には仕事が多忙を極めて徹夜続きだったため、ゆっくり休養に充てようかとも思いましたが、睡眠欲より釣欲が勝ったのであります。

世間では、この日からお盆休みという人が多いでしょうから、高速の下り方面の大渋滞は必至。眠い目をこすりながら4時過ぎに自宅を出発です。この時間であれば余裕と高をくくっていたら、そうでもないですね。交通量はかなり多く、上野原あたりまでは渋滞とまではいかなくても、ところどころで低速運転を強いられました。あと1時間も遅ければ、酷い渋滞にはまったかもです。

難なく鹿留林道までたどり着き、いつもの天岩橋の先に停車。腕時計を見ると、6時ちょっと前でした。ほどなく、軽トラで移動しながら、不法投棄物や吸い殻などのゴミを拾っている方に遭遇し、話を伺ってみると都留漁協の幹部の方だそうです。時には、使い古したタイヤなんかも捨てていく人もいるそうで、マナーの悪さを嘆いておられました。綺麗な水や景観が魅力の鹿留川は、こうした活動に支えられているんですね。釣り上がりの途中で見つけたゴミを回収するなど、自分も微力ながら協力しなければと思った次第です。

釣りはといえば、まぁいつも通りの展開でありました。せいぜい20cmほどのヤマメが適度に遊んでくれるという感じです。これまで実績のあるEHCにはややスレてしまったようで、テレストリアル系の半沈パラシュートなどへの反応がよかったかな。一度フライを見切られると何をやっても次はなく、いかに一発で食わせるかが勝負という状況でした。

サイズはさておき、釣れる魚はみな綺麗です
サイズはさておき、釣れる魚はみな綺麗です

平凡な釣りが続きつつも、この川にくると毎回12度は、良型(あくまで相対的に)の姿を目にして心踊る瞬間があります。まぁ、多くは釣れずに悔しい思いをするのですが。この日の最初は、とある落ち込みでのこと。投じたフライがうまく流れに乗って肩に差し掛かったところで、岩陰から大きな魚影がゆっくりと浮上してきました。「食えっ!」と思わず叫んだのが災いしたのか、直前でUターン。明らかにでかい! 一旦、後退して深呼吸したりしながら5分ほど場所を休ませて再トライしてみましたが、はやり二度目はありませんでした。残念。

次にドキッとしたのは、屈曲した流れが細長いトロ場を形成している場所でのこと。いつになく遠くから岩盤沿いの筋を狙いました。3投目ぐらいで派手な飛沫が上がり、アワセてみると確かな手応えがあります。小気味よい引きに期待が膨らみましたが…24cmのイワナでした。 その場の雰囲気といいフライへの出方といい、大物を予感させたのに。それでも、釣味は良かったので満足であります。

もっと大きいと思ったけど測ってみると24cmにとどまりました
引きの強さからもっと大きいと思ったけど測ってみると24cmにとどまりました

朝に会った組合の方によると、このエリアにも尺上が居て、ご自身でも何本か上げているとのこと。特に雨後がチャンスで、その点ではまとまった雨が振らず渇水気味の昨今は、大物も含めて全体的に神経質になっているそうです。ともかく、足繁く通えば、いつの日か自分にも幸運が巡ってくるかもしれない。鹿留川に関わる色々な情報が仕入れられたので、また頻繁にこの地を訪れることになりそうです。

ちなみに、この日は早めに上がって18時には自宅に到着。あとは食べて飲んで寝るだけのはずが、会社のフタッフから電話があり、うかつにも出てしまいました。急ぎの仕事のヘルプに回ってほしいとの要請です。まぁ、外出せずに自宅でPCに向かえば対処できそうなので引き受けたけど、それが片付いたのは0時過ぎのこと。今年から新設された祝日は、結局は「仕事の山の日」となってしまいました。

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