チビヤマメの猛攻@鹿留川

橋の上から川を覗き込むと、淵の岩陰に悠然と泳ぐ魚影が確認できます。何らかの餌が流下しているのか、底~表層近くを移動しながら捕食している様子。それも何匹もいて、中には25cmはありそうなのも含まれているじゃないですか。

──土曜日に鹿留川に釣りに出かけた時のこと。いつも一旦はクルマをとめてみる天岩橋からの光景です。見える魚が簡単に釣れないことは、これまでの経験から百も承知ではありますが、いると分かれば竿を出したくなるのが心情というものです。もっと先に進もうと考えていた計画を変更して路肩スペースに駐車。支度を整えてメンバー3人が思い思いの場所に散りました。

先の淵はパスして私は釣り上がりルートを選択。まずは14番のパラシュートを結んで瀬の流心脇あたりを探りながら進んでみるとしましょう。すぐにピシャっと小さな飛沫が上がったので合わせてみると見慣れたチビヤマメでした。最初の1匹は嬉しいのだけど、もう少し大きければなぁ。その後も要所要所で反応がありますが、どれも似たり寄ったりのサイズです。

雰囲気満点の所から一発で出ても、せいぜい15cmという歯がゆい展開。こういう日って、良型は沈んでいてドライフライにはかなり警戒心を抱いているんですよね。その一方で、好奇心旺盛な育ち盛りは上を向いていて、先にそれが釣れちゃうと、その場はもうおしまいって感じです。若者を追い払ってテリトリーを確保しているような良型が潜むポイントに鉢合わせしないかなぁってな考えは甘く、状況は変わりません。

ドライに出てはくれるけどサイズは一向に伸びず
ドライに出てはくれるけどサイズは一向に伸びず

せめてフライを大きくしてみようと、12番のフックに大きめに巻いたカディスに交換。ハックルの下側をカットせぬまま高めに浮くタイプだと、さすがに一発では喰い付きにくようです。これを、ガバっと吸い込むような魚はいないもんだろうか。──結果的には、おりませんでした。一回だけ、白泡の下から比較的サイズの良いのが出たことがありましたが、そいつにも喰いにくかったようでフッキングには至らず。

午後、やや上流に場所を移動しました。先行者に叩かれた後だからか、時間帯のせいなのか、ここでの反応は今ひとつ。たまに釣れても、はやりサイズは伸びません。何の変哲もない浅瀬で掛かった一匹の引きが強くて、もしかしてと期待したものの、恥ずかしながらのスレがかりで苦笑いです。

ニンフを沈めてみるとかの手段を試みれば、別の展開はあったのだろうか。でも、はやりドライに固執してしまい、結果的にはチビヤマメオンパレードという1日。数えてみればツ抜けしていたけれど、印象深いシーンが全く無かった鹿留川釣行でありました。

薄暗い渓をヒラヒラ飛んでいたのはアゲハモドキ
薄暗い渓をヒラヒラ飛んでいたのはアゲハモドキ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です