川辺のセルフィー

訪ねた渓流の風景を切り取ったり、たまには釣れたヤマメやイワナを記録したりと、デジカメは釣りの思い出作りに欠かせないツール。自分の場合は、防水コンデジ(OLYMPUS STYLUS TG-2 Tough)を常に携行して、気が向いた時にパチリというのがいつものスタイルです。

ほとんど手持ち撮影ですが、時にはスローシャッターを切りたいとか、セルフタイマーを使いたいといった理由で三脚がほしくなることがあります。そんな場面で役立つのがミニ三脚。小型軽量でベストやパックに忍ばせておけるのがメリットです。自宅を整理すると、こんなものが出てきました。

  • Manfrottoの「テーブルトップ三脚キット」
  • SLIKの「Sポッド」
  • PEDCOの「Ultra-Pod I

安定性や軽量性、収納性といった観点でそれぞれ一長一短あり。どれも役立つのは確かなのですが、付けっ放しでは取り回しが悪い。つまりは、都度カメラに取り付けるワンクッションが必要で、その煩わしさゆえに使用頻度が下がってしまうのでありました。

左からSLIKの「Sポッド」、Manfrottoの「テーブルトップ三脚キット」、PEDCOの「Ultra-Pod I」
左からSLIKの「Sポッド」、Manfrottoの「テーブルトップ三脚キット」、PEDCOの「Ultra-Pod I」

これらに替わる新ツールとして先日手に入れたのが、Manfrottoの「ポケット三脚SMP-1)」。三脚というか三爪という表現が似つかわしいアイデア商品。折りたたんだ状態だと厚さ8mm以下で、カメラ底部に装着したままでも邪魔になりません。必要な時に、3つの爪を起こせば三脚のようにカメラを安定させられます。思った以上にしっかりしているし、爪はそれぞれ自由な位置でとまるので、微妙なアングル調整ができちゃいます。こりゃ便利。

Manfrottoの「ポケット三脚S(MP-1)」を取り付けたところ
Manfrottoの「ポケット三脚S(MP-1)」を取り付けたところ

 ◇ ◇

423日、大月方面に釣りに出かけた時のこと。ジーザスのエントリーにもあったように、とっても渋い一日でした。ロッドを振れどまったく反応がなくて、個人的には早々に白旗宣言という状況。天気は良くても気分はどんより。

川とばかり対峙していても埒が明かないので気分転換が必要です。視線を周囲に向け、写真撮影でもしてみますか。ということで、岩に張り付いた苔を接写してみたり、新緑眩い木々を撮影してみたりしてみましたがうーむ、どれもいつもと変わり映えしませんねぇ。新鮮味のあるカットとして、不意に思い立ったのが川辺に立つセルフィー。できれば露光時間を長くして水面の動きを表現したいところです。

セルフィーこそ初めてですが、日中でもある程度のスローシャッターを切るための用意はしております。それが減光フィルター。今回はマルミのND64を使いました(TGシリーズは「コンバーターアダプター」を介して40.5mmの市販フィルターが取り付け可能)。カメラ本体は、絞り優先AEF8.0)、ISO100、セルフタイマー12秒に設定します(カスタムモードとしてプリセットしておくと便利)。本当はシャッタースピード優先モードがあればよいのだけれど、本機は備えておりません。フィルターによる減光効果と、絞り値を大きくすることで、必然的にスローシャッターになるはずです。

流れの脇に適当な岩を見つけ、先のポケット三脚の爪を起こしてカメラをそっと設置。ディスプレイを見ながらアングルを決めます。その段階で1回試し撮りして水面の描写などを確認し、必要に応じて絞り値を変えるなどの最終調整をしたらセルフィーの準備完了です。

さて撮影。先の試し撮りの画像で「写る範囲」を今一度確かめ、被写体として自分が立つべきポジションを決めます。そっとシャッターを押してセルフタイマーがはたらいたなら、1・2・3とカウントしながらダッシュ。所定の位置で、さもキャストするポイントを吟味しているような芝居を打ちながら、しばし静止し、シャッターが切れるのを待ちます。切り上げるのが早すぎて、カメラを振り返った自分のアホ面が写っていたりすることもありますが、何回かトライすれば、うまくいきます。

ポケット三脚を使って試みたセルフィー
ポケット三脚を使って試みたセルフィー

実際にやってみた感想としては一連のプロセスをもし誰かに見られていたら、かなり恥ずかしいっす。山奥で独りでない限り、やらないでしょうね。さらには、たくさん釣れて心にゆとりがある時、あるいは全く釣れずに諦めた時だけのオプション撮影かもしれません。

──釣りに出かけた時は、帰宅してすぐに写真をMacに取り込んで、つらつら眺めながら一日を振り返るのが習慣ですが、釣果のカットが無いのは実に寂しいもんです

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