木製フライケースとムートンパッチ

釣り場にて、一時退場、あるいはお役御免となったフライを留めておく時などに使われるフライパッチ。従来は、ムートン(羊の毛皮)とか、それに似せた化繊でできたものが一般的でした。

ムートンは今なお使われていますが、昨今は発泡プラスチック系のポリエチレンフォームやウレタンフォームなどを素材としたものが主流になってきたようです。装着方法としてはベルクロ(オス)仕様がトレンドかな。ベストやウェイダー、フィッシングバッグにベルクロ(メス)が予め縫い付けてあるものが増えており、ここにピタっと固定するのは、なかなか便利です。

今年メインで使った、パタゴニアのスリングパックにもベルクロ着脱式のリップルフォームが標準で付いていました。もっとも、やや小さく感じたので、Simmsの「Patch Fly Box」を入手して付け替えて使っています。しっかり固定できるし、好みで交換しやすいのもベルクロの利点でしょうか。

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ってなこともあり、自作したチェストフライケースにも、フタの表面にベルクロ(メス)を貼り付けようと思い立ちました。もちろん、フォーム材を使った市販のパッチを装着するためです。

試しに、先のパタゴニアのパッチを想定個所にあてがってみると…ちょっと微妙な感じ。木製ボックスとの相性でいえば、天然素材の(化繊でもそれっぽく見える)ムートンの方がマッチするような気がするなぁ。

部屋を漁ると、手に入れたことすら忘れていたムートン系のパッチが2つ出てきました。1つがモンベルの「チェストタックルバックル」の付属品。もう1つが、Cliff Outdoorsの「The Catch Patch」です。色合いといい風合いといい、後者の方がよさげです。

The Catch Patchは、帽子やポケットなどに2つのピン(画鋲のような形状のピンと専用のキャッチパーツ)で留める仕組みになっています。そのピンを自作チェストフライケースのフタ部分に瞬間接着剤でガッチリとくっつけました。よっしゃ、これでいつでも釣りに持ち出せますぞ。

The Catch Patchをフライケースのフタに装着してみました
The Catch Patchをフライケースのフタに装着してみました

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チェストフライケースをデビューさせたのは、養沢毛鉤専用釣場に行った時のこと。前日、ニンフを中心とした各種のフライやインジケーターなどを収容して準備万端。その他に必要な道具類はFilson Waist Packに詰め込みました。

──なかなか快適でありました。フライは胸元に下げたケースから、クリッパーやフロータントなどの小物はベルト代わりのウェストパックから、共にすぐにアクセスできるし、いつもより身軽なので楽ちんです。フライ交換の際、件のパッチも重宝しました。

フライケースに関しては、首ヒモの接続方法を見直したいだとか、使用直前のフライを一時的に留めておくマグネットをつけたいだとか、いくつかの改善点が見つかりました。ウェストパックに詰め込む品々の“所定の位置”も最適解には遠い感じ。ということで、自分なりのスタイルが固まるまでは、まだしばし時間を要しそうです。

寒い季節の養沢釣行ではニンフが中心
寒い季節の養沢釣行ではニンフが中心

 

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