そぼ降る雨には黒フライ?

今年は空梅雨っぽいと言われながらも、日によってはジメジメ・ムシムシと不快指数が急上昇。今日も怪しい空模様です。東京に移り住んですでに30年近く経っても、北海道出身者にとっては辛いシーズン真っ只中であります。

しかも仕事の都合でなかなか釣りに出かけることも叶わず、鬱屈した日々。瀬の音を聞きながら気分転換したいもんですわ。できれば、爽やかな青空の下でね。

もっとも、釣りに関して言えば、ドピーカンは魚が周囲に敏感になるゆえに歓迎されないって話もあるようです。豪雨は論外ですが、多少の雨だと水面がラフさを増して人ッ気(あるいは鳥など天敵の気配)を消したり、川虫や甲虫などのエサが多く流されたりで、魚の活性が上がるというのが通説。確かに以前、同行者がにわか雨の直後に大イワナを足元から釣ったことがあったっけな。

でも雨の時ってドライフライが見えにくいんですよね。これまでは、オレンジやピンクのインジケーターをあしらった常用パターンを根性で追い続けていたんですが…。視力が衰えたことも手伝って、とみに見失いがちなんです。

そういえば何かの本に、水面が細かく波立って全体が白っぽく映る時、あるいは逆光による反射が顕著な時、「黒いフライ」が見えやすいってなことが書いてあったような。本当かしら? 自分では試したことないけれど、いざという時のためにケースの片隅に入れておくとするか…。

家にあるマテリアルを漁ってみると、黒のエアロドライウィングと、誰かにもらった黒のヘンサドルの使いかけが出てきました。ダビング材については、スーパーファインダビングの12色セットの中に黒があったっけ。

これらで巻ける簡単なフライは…ってなわけで、パラシュートパターンを数本タイイングしました。味も素っ気もない、“まっくろくろすけ”ですが、どうなんでしょ。梅雨明け前、シトシトとそぼ降る中で釣りをする機会があったなら、是非使ってみようと思います。

16番のTMC100SP-BLに巻いた真っ黒パラシュート

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