ウェーディングシューズのフェルト交換

今、メインで使っているウェーディングシューズはFoxfireの「クイックジップ5」。2014年末に購入し、1年ちょっとの間に川や管釣りでフル活用した結果、フェルトソールが随分とすり減ってしまいました。ヌル付きの石でのグリップ力はとみに弱くなり、“ヒヤリハット”が多発するようになった昨今です。

ソールがダメになる頃には、その他の箇所の傷みも激しくなり、結局は買い替えとなるのがこれまでのパターン。ところが今回は、釣行後に直射日光を避けて干したり、ジッパー部分に潤滑油をスプレーしたり、定期的にラバー保護剤を塗布したりといった手入れがよかったのか、外観は思ったほど劣化がありません。ならば、フェルトだけ交換してみようかな。

メーカーに修理を出すこともできますが、時間もコストもそこそこかかるので、ここは自分でやってみるとするか──。早速、サンスイ渋谷店にでかけて購入したのが、リトルプレゼンツ製の「フェルトシート」(2300円)と専用接着剤「LPフェルトグルーII」(1000円)です(この日は、これしか選択肢がありませんでした…)。同社のWebサイトにあるTipsを参考にしながら作業をしたのは先の日曜日のこと。

用意したフェルトシートと専用接着剤。いずれもリトルプレゼンツ製です
用意したフェルトシートと専用接着剤。いずれもリトルプレゼンツ製です

まずは、すり減ったフェルトソールを引っ剥がすことからスタートです。振り返ると、この作業が一番大変でした。靴底のラバーとフェルトの境目にカッターの刃を当てて切り目を深めていけば簡単に剥離すると踏んでいたのに…甘かった! さすがに純正ソールはがっちりと接着されていて、おいそれとは行きません。

端の方から徐々に剥がし、それをプライヤーで挟んで境目を広げながら切り込んで行きます。遅々として捗らないので、家にいた娘にシューズを履いてもらって固定?するなどの工夫を凝らし、半ば強引に取り去りました。力づくが災いして、一部にフェルト材が残るなど、靴底の表面はでこぼこ。しょうがないので、最後はベルトサンダーを持ちだして、平滑にしました。

純正ソールを強引に引き剥がしたところ
純正ソールを強引に引き剥がしたところ

次は、靴底の形に合わせて張替え用のフェルトを切り出す作業。長方形のフェルトシートの上にシューズを載せ、白のチャコペンで周囲をなぞりながらカットすべき線を書き入れます。その白線にカッターを沿わせてゆっくりと切断。そこそこ厚みがあるけれど、新品の刃を使えば、思っていた以上にスムーズにいきます。

ソールの形に合わせてカットするラインを書き入れます
ソールの形に合わせてカットするラインを書き入れます
で、左右ともに切り出しました
で、左右ともに切り出しました

続いて、フェルトグルーの塗布。貼り付ける両面(靴底のラバーと、フェルト)に塗るのですが、フェルトは吸収がよいので下地(接着剤を一度塗りこんで乾かす)を作っておいた方がよいみたい。ここは惜しまずたっぷりと。両面に塗り伸ばした接着剤がある程度乾くのを待ってから、ぴったりと貼り合わせます。ゴムハンマーで叩いて圧着させ、さらにタコ糸でぐるぐる巻に。つま先部分は剥がれやすそうだったので、クランプで挟んでみました。この状態でしばし放置します。

靴底のラバーと交換用フェルトの双方に接着剤を塗り込みます
靴底のラバーと交換用フェルトの双方に接着剤を塗り込みます
紐やクランプで雁字搦めにして圧着
紐やクランプで雁字搦めにして圧着

──翌日、ガレージで自然乾燥させておいたシューズを手にとってみると…とりあえずフェルトは固定されているようです。さてさて、本当に頑丈にくっついているのだろうか。素人作業ゆえ、いざ渓流のタフな条件にさらすと、いきなり剥がれちゃうなんてこともあり得るけど、その時はその時で諦めるしかないか。次回の釣行で、その結果が明らかになります。

見た目はきちんと接着されたように思えるけど…
見た目はきちんと接着されたように思えるけど…

 

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