“あい”を貫くのに必要なもの

ん?フライを見切りやがった。でも、まだ同じ場所に定位してるじゃん。よ~し、今度こそ…。

こんな時は、次のフライに素早く取り替える技が欠かかせません。比較的スピーディーにフライを結べる「スピードクリンチ」については以前触れた通りなのですが、問題はティペットをフックのアイに通すという作業です。ここ数年、至近距離に焦点が合わせにくくなってきた我が両眼。悲しいかな“老眼”でありますよ。小さな穴に細い糸…一筋縄にはいかないのです。

自尊心などありません。羞恥心もありません。ここはシニアレンズ(あるいは拡大鏡)という強い味方の力を借りようではありませんか。てなわけで、ショップ等で気になるものを見つける度に、色々と入手して使って参りました。以下に雑感を。

●おたすけグラス ME-2
数年前、いつものメンバーから誕生日プレゼントとして頂きました。通常のメガネに装着して使い、不要な時はフリップアップしておけるというもの。最近は自宅でフライタイイングするときに愛用しております。

 

●ツァイス「VisuCard」+POP用クリップ
カードサイズのフレネルレンズと、自在に曲がるクリップを組み合わせてみました。ベストのポケットから取り出すのが面倒で、最近は滅多に使うことがありません。もう少し工夫を加えれば、取り回しが楽になるかな。

 

●フィンガーレンズ
親指にはめるスプリング式のリングと、直径55mmのレンズとはマグネットで止める方式(自由に角度調節できます)。発想が面白く、実際の視認性もよいのですが、いちいち装着するのがちょっと面倒に感じることも。

 

●エッシェンバッハ「clip & read」
携帯性抜群のシニアグラス。ツルを顔に挟み、鼻先に載せる感じで使うというもの。欧米人のように顔幅が狭い骨格の持ち主には似合いますが、自分が使うと無理に押し広げているような印象がぬぐえません。わずか5グラムと軽量。

 

●リバーガイド「TPクリッパー(ルーペ付)」
ラインクリッパーにルーペとスレッダー(糸通し)を一体化させたアイデア商品。スレッダーが壊れて使用を諦めていたら、別売りのスペアスレッダーがあることを先日知りました。極小ミッジが活躍するシーズンには手放せません。

 

●Fold Away Reading Glasses
帽子のツバに挟み込んで固定。必要に応じて可動式のレンズ部分を眼前に持ってきて使用するタイプです。帽子の素材と形がしっかりしていないと、いざ使うときにレンズが水平にならなくて、ちょっともどかしい思いをします。

 

●Flip Focal Magnifier
前出のFold Awayと基本構造は一緒。帽子にがっちり固定するためのピンがついていて、少々手荒に扱ってもOK。レンズの横幅が抑えられているので、キャップのツバを湾曲させていても収まりがよい点も見逃せません。

それぞれ一長一短はありますが、目下のお気に入りはFlip Focalでしょうか。なかなか使い勝手がよく、おすすめのアイテム。これで、アイは必ずや貫き通せます。

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